お薦めのマーケティング本

お薦めのマーケ本『 ウェブとはすなわち現実世界の未来図である 』

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株式会社インフォバーンの代表で「日本版ワイアード」や「ギズモード・ジャパン」など数々のメディア立ちあげを行っているコバヘンさんの新刊です。

テーマとしては、ウェブの今後と、社会に与える影響を考察したものです。シェアなど現在の潮流と、今後のテクノロジーの可能性について、わかりやすく整理されており、事例も豊富なので、クライアントに説明する際の参考になります。「キュレーターやプロの編集者という役割がこれからますます重要」、「サイエンティストとロマンティストがタッグを組もう」など、デジタルマーケティングに携わる人が気になるトピックが満載です。新書なので760円と非常にお買い得です。


ブランディング 音楽プロモーション

イケてるミュージシャンと宗教とブランドに共通する10の特徴

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昨日、日本人ラッパーAK-69の武道館ライブに行ってきました。インディーズラッパーの単独武道館ライブは日本初の快挙です!

AK−69

AK-69 武道館

インディペンデントのHIPHOPというマイナージャンルでここまでくる道のりを想像するだけで、ファンならずともグッとくるものがあります。

武道館はAKファッションに身を包んだファンで、上の席までびっしりでした。ライブは、AKの今までのキャリアと、険しい道のりが凝縮されたような素晴らしい内容でした。

本人出演で今までの軌跡を再現したドキュメンタリー風の映像と、ライブがシンクロして展開する構成で、ゲストMCなしの1MCで約3時間、最後までテンションの落ちない構成で、大成功だったと思います。今日ライブに参加したファンは更にAKへの想いを強くしたことでしょう。

多くの支持を集める宗教とブランドには共通の特徴があると言われていますが、これはイケてるアーティストにも、そのまま当てはまるなとライブを見ながら感じました。その共通の特徴とは、次の10つです。

1.連帯感 2.明確なビジョン 3.敵に打ち勝つパワー 4.感覚へのアピール 5.物語
6.雄大さ 7.布教 8.シンボル 9.神秘性 10.儀式

それでは、1つずつ当てはめて見ていきましょう。

1.連帯感
AK自身がアパレルブランドをやっていることもあり、参加していた人の大半がAKのブランドやオフィシャルグッズのアウターやキャップでHIPHOP系の服装をしていました。それ以外にも、名古屋、アンダーグランドHIPHOP、アウトロー、など複数の要素による強い連帯感が生まれています。

2.明確なビジョン
AKはライブ中に何度もアティチュード【attitude】という単語を口にしました。日本語に訳すと、態度、心構え、といった意味になります。生きていく上での哲学、メッセージがリリックの中にも強く反映しており、このダイレクトなメッセージがファンの心を捉えています。

3.敵に打ち勝つパワー
アスリートのように鍛えぬかれた肉体に、インディーズからマイク1本でのし上がってきたという実績が揺るぎない強さを感じさせます。

4.感覚へのアピール
ファッションリーダーとしてのカリスマ性と、Billboardの流行を取り入れたサウンドで、エンターテイメントとしての楽しさも押さえています。

5.物語
インディーズという不利な状況を逆に最大限活用して、ファンと一緒に1つずつ階段を登っていく物語を共有することで、深い関係性が生まれています。

6.雄大さ
2012年にはNYに拠点を移し、海外の有名プロデューサーとタッグを組むなどして、常に新しいことにチャレンジしていく姿勢を崩しません。

7.布教
地元名古屋を拠点に全国のクラブツアーなどで地道にライブ活動を行い、ファンを獲得していきました。また、AKのファンになった子が熱心な布教を行い、その彼氏、彼女も好きになるという流れも多いようです。

8.シンボル
HIPHOPの文化として、メジャーになることをセルアウトとして嘲笑するカルチャーが一部ありますが、インディーズで活動しているAKは、そういったセルアウトとは一線を画する存在で、ストリートからのし上がる現在の成り上がりを体現するシンボルとして、リスペクトを集めています。

9.神秘性
ビジュアルや露出の仕方をコントロールしつつ、プライベートな情報あまりを出さないことで、カリスマ性を保つことに成功しています。

10.儀式
AKの文字を示すハンドサインを会場全体で行うことにより、ファミリーとしての一体感とAKに対する憧れを強める効果があります。

こうやって見ていくと、あらためて凄いアーティストだなということがわかりますね。

情報が限られていて、ファンに与える情報をコントロールできた時代であれば、後付で、大人の人達がそれっぽいストーリーや、キャラクターをつくることでカリスマ性をつくることができたと思いますが、今の時代はすぐにネットで調べられて、「おまえ、ウソじゃんwww」と突っ込まれて終わりです。

もう、ホンモノ、真っ当なモノしか通用しない時代になってきています。もしくは、popのど真ん中を狙いにいくかですが、その話はまた別の機会に。

新人を仕掛けるときは、ミュージシャンの持つタレント(才能)を見極めて、上記の10項目においてどのようなゴールを目指すのかというのがミュージシャンのプロモーションにおける最重要項目なハズです。

しかし実際は、短期的な利益だけに目がいき、露出をどう増やすかがプロモーションの主眼になってしまっている。1,2回予算をある程度つけて、売れなかったら切り捨てる。そんなやり方では、制作者もアーティストもファンもハッピーにならないですよね。

最後ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、音楽に携わる人がみんなハッピーになるための仕組みは、1つのテーマとして、継続して考えていきたいと思います。いろいろとアイディアは温めていますので新しいプロジェクト等ありましたら、ぜひお声がけください!


音楽プロモーション

アーティストの特設サイトはどこからアクセスがくるのか?

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前回の投稿で、アーティストの特設サイトを制作する際に考えるべき7つの
ポイントについて紹介しました。今回はそのサイトにどうやって人をつれてくるかを
もう少し具体的に考えていきます。

さて、ここでいきなり質問です。あなたが担当しているアーティストのリリース
情報などのニュースは、そのアーティストのコアファン(過去にそのアーティストの
コンテンツにお金を出したことがある人)の内、何パーセントぐらいの人に
届いてると思いますか?95%以上でしょうか?それとも70%ぐらいでしょうか?

以前私が担当した男性人気グループでリサーチしたときの結果は63%でした。
これはアーティストの属性により数字が大きく変化すると思います。例えば
韓流アーティストの場合、ファンの人達がSNSを通じて情報を取得・共有するのが
定着しているため、コアファンへの到達率は90%を超えるかもしれません。

しかし、我々が想像している以上に、
ニュースがコアファンにすら届いていない可能性があるという前提を持って
プランニングをしたほうが良いと思います。そして自分が担当しているアーティストの
情報は、WEB上でどのように、どの程度伝わっているのか、継続してモニタリングして
いく必要があります。ただ、現実的には実際の業務に追われて、そんなに時間を
さけないという担当者の方も多いと思いますので、最低限チェックしておきたい
ポイントを3つだけ挙げます。

それは下記の3つです。
1.「アーティストの公式 Twitterに対するファンの反応」
2.「ナタリーニュースの伸び」
3.「特設サイトのアクセス解析」

それでは1つずつ解説していきます。

1.「アーティストの公式 Twitterに対するファンの反応」
断言してしまいますが、現在日本で、アーティストの情報が一番シェアされやすい
SNSはTwitterです。もちろんFacebookでシェアされる情報もありますが、割合
的にはTwitterでシェアされる情報の10分の1以下です。Facebookでシェア
される情報は不特定多数の人がイイネ!と言いやすい情報が中心となるため、
「料理」、「ペット」、「家族」、「旅行」、「イベント、体験」といった
投稿が中心です。「イベント、体験」に該当するライブやフェスに参加したと
いう音楽関連情報は投稿されますが、リリース情報などはあまり積極的にシェア
されません。そのため情報を発信していく上で、ニュースリリースと共に
「アーティストの公式Twitter」が情報の発信拠点になりますこのTwitter
アカウントにどれくらいのフォロワー数がいて、重要なツイートが何回RTされ
ているのか、どのような人がRTしてくれているのか、そのRTをもとにどんな
会話が生まれているか、前回のリリースタイミングよりRT数は増えているか
など、ニュースの波及の仕方を見ていきます。

できればファン層などが近い、他のアーティストの公式Twitterアカウントをいくつか
ベンチマークにして、その人達と比較しながら運用していけるとベターです。
簡易の分析であれば無料ツールで試すことができます。

2.「ナタリーニュースの伸び」
音楽ニュースの中心はナタリーと言い切ってもよいぐらい、パワーのある
媒体です。ナタリーの公式Twitterアカウントは2013年10月8日現在、
フォロワー数が624,935人で、メディアアカウントとしては、NHK、日経新聞、
朝日新聞についで4番目のフォロワー数です。そのためナタリーのニュースが
どの程度SNS上でシェアされるか常にウォッチしておく必要があります。
またナタリーの特徴として、細かいニュースも拾ってくれる可能性があるので、
ニュースをいつのタイミングで、どのように切り分けて出すかも情報を
広げる上で重要です。戦略的にナタリーだけに情報を先出しする
パターンも増えてきています。

3.「特設サイトのアクセス解析」
Google Analyticsでどこからアクセスの流入があるか、これをネタごとに
チェックすることでいつのタイミングでユーザーがどこからサイトに入って
きているかを確認することができます。
基本的なことですが意外とチェックしていない担当の方が多いです。
昨年9月にオープンさせた某大御所アーティストの特設サイトは、ナタリーを
含む主要な音楽サイトにニュースが掲載されているにもかかわらず、
8割以上のアクセスが2ちゃんねるからで驚きました。
こういったリファラをチェックして、コアファンがどこに生息している
のか推測して、プロモーションに反映させていきましょう。

以上、情報の広がり具合をチェックする上で、
まずおさえておかなければいけないポイントを挙げてみました。
上記のポイントをモニタリングするだけでも、WEB上の傾向が見えて
くると思います。ただし、ネット上で発生するクチコミは全体の
わずか7%という最新のデータがあります。

ネット上の情報は多くの人に届く可能性があるものの、リアルでの
会話のほうがより確実に受け手に伝わります。つい目にすることが
できるネットのクチコミの価値を大きく見積もりがちですが、こう
いったシビアな視点も重要です。クチコミの重要性に関しては、
また違う機会に紹介しますので、お楽しみに。