音楽プロモーション

アーティストの特設サイトはどこからアクセスがくるのか?

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前回の投稿で、アーティストの特設サイトを制作する際に考えるべき7つの
ポイントについて紹介しました。今回はそのサイトにどうやって人をつれてくるかを
もう少し具体的に考えていきます。

さて、ここでいきなり質問です。あなたが担当しているアーティストのリリース
情報などのニュースは、そのアーティストのコアファン(過去にそのアーティストの
コンテンツにお金を出したことがある人)の内、何パーセントぐらいの人に
届いてると思いますか?95%以上でしょうか?それとも70%ぐらいでしょうか?

以前私が担当した男性人気グループでリサーチしたときの結果は63%でした。
これはアーティストの属性により数字が大きく変化すると思います。例えば
韓流アーティストの場合、ファンの人達がSNSを通じて情報を取得・共有するのが
定着しているため、コアファンへの到達率は90%を超えるかもしれません。

しかし、我々が想像している以上に、
ニュースがコアファンにすら届いていない可能性があるという前提を持って
プランニングをしたほうが良いと思います。そして自分が担当しているアーティストの
情報は、WEB上でどのように、どの程度伝わっているのか、継続してモニタリングして
いく必要があります。ただ、現実的には実際の業務に追われて、そんなに時間を
さけないという担当者の方も多いと思いますので、最低限チェックしておきたい
ポイントを3つだけ挙げます。

それは下記の3つです。
1.「アーティストの公式 Twitterに対するファンの反応」
2.「ナタリーニュースの伸び」
3.「特設サイトのアクセス解析」

それでは1つずつ解説していきます。

1.「アーティストの公式 Twitterに対するファンの反応」
断言してしまいますが、現在日本で、アーティストの情報が一番シェアされやすい
SNSはTwitterです。もちろんFacebookでシェアされる情報もありますが、割合
的にはTwitterでシェアされる情報の10分の1以下です。Facebookでシェア
される情報は不特定多数の人がイイネ!と言いやすい情報が中心となるため、
「料理」、「ペット」、「家族」、「旅行」、「イベント、体験」といった
投稿が中心です。「イベント、体験」に該当するライブやフェスに参加したと
いう音楽関連情報は投稿されますが、リリース情報などはあまり積極的にシェア
されません。そのため情報を発信していく上で、ニュースリリースと共に
「アーティストの公式Twitter」が情報の発信拠点になりますこのTwitter
アカウントにどれくらいのフォロワー数がいて、重要なツイートが何回RTされ
ているのか、どのような人がRTしてくれているのか、そのRTをもとにどんな
会話が生まれているか、前回のリリースタイミングよりRT数は増えているか
など、ニュースの波及の仕方を見ていきます。

できればファン層などが近い、他のアーティストの公式Twitterアカウントをいくつか
ベンチマークにして、その人達と比較しながら運用していけるとベターです。
簡易の分析であれば無料ツールで試すことができます。

2.「ナタリーニュースの伸び」
音楽ニュースの中心はナタリーと言い切ってもよいぐらい、パワーのある
媒体です。ナタリーの公式Twitterアカウントは2013年10月8日現在、
フォロワー数が624,935人で、メディアアカウントとしては、NHK、日経新聞、
朝日新聞についで4番目のフォロワー数です。そのためナタリーのニュースが
どの程度SNS上でシェアされるか常にウォッチしておく必要があります。
またナタリーの特徴として、細かいニュースも拾ってくれる可能性があるので、
ニュースをいつのタイミングで、どのように切り分けて出すかも情報を
広げる上で重要です。戦略的にナタリーだけに情報を先出しする
パターンも増えてきています。

3.「特設サイトのアクセス解析」
Google Analyticsでどこからアクセスの流入があるか、これをネタごとに
チェックすることでいつのタイミングでユーザーがどこからサイトに入って
きているかを確認することができます。
基本的なことですが意外とチェックしていない担当の方が多いです。
昨年9月にオープンさせた某大御所アーティストの特設サイトは、ナタリーを
含む主要な音楽サイトにニュースが掲載されているにもかかわらず、
8割以上のアクセスが2ちゃんねるからで驚きました。
こういったリファラをチェックして、コアファンがどこに生息している
のか推測して、プロモーションに反映させていきましょう。

以上、情報の広がり具合をチェックする上で、
まずおさえておかなければいけないポイントを挙げてみました。
上記のポイントをモニタリングするだけでも、WEB上の傾向が見えて
くると思います。ただし、ネット上で発生するクチコミは全体の
わずか7%という最新のデータがあります。

ネット上の情報は多くの人に届く可能性があるものの、リアルでの
会話のほうがより確実に受け手に伝わります。つい目にすることが
できるネットのクチコミの価値を大きく見積もりがちですが、こう
いったシビアな視点も重要です。クチコミの重要性に関しては、
また違う機会に紹介しますので、お楽しみに。