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日本文化

師匠は適当に選べ

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ベスト・キッド

いろんな世界で活躍する人の自伝を読んでいると、多くの人が1度や2度は本人の意図しない環境におかれている。そしてあとから振り返ると、そこで学んだことや経験したことが、今の自分に大きな影響を与えているっていうパターンがけっこう多い。

「運がよかった」ということで片づけることもできるけど、そこに結構大事なポイントがある。

内田樹氏が日本人の特徴として指摘していて面白かったのが、師弟関係の開始時に師匠が適切であるかを吟味しないというルールを採用することで、知的なブレイクスルーに対して高い開放性を確保してきたというもの。

これは意識的にではなく、辺境人として生きてきた日本人の中に、無意識に根付いてきたと特徴だと言う。

”知的なブレイクスルーに対して高い開放性を確保する”というスタンスは、無意識のうちに僕達日本人の中に脈々と受け継がれていて、言うなれば僕たち日本人の得意技みたいなところがあるわけ。

日本人が欧米に比べて謙虚で素直で和を尊ぶ国民性なのは、実は日本人が持つこの十八番の「知的なブレイクスルーに対して高い開放性を確保する」というスタンスを、最大限生かすために生まれてきた国民性なのではないか。

このような視点で説明してもらえれば、少し斜に構えてた学生時代の僕でも、謙虚さや素直さの重要性をもっと理解できたかもしれない。

先がある程度予測できる時代は、打算的に動く人間が有利に生きることができる。だけど僕達が生きていかなければいけない時代は先が見えない。こういう時代は、日本人が本来持つスタンスの優位性が高い。

このへんで日本人の十八番を最大活かす生き方、真剣に考えてみてはいかがでしょう。