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Author Archives: tanomoki

お薦めの本

お薦めの本『家めしこそ、最高のごちそうである。』

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「キューレーションの時代」、『レイヤー化する世界』などでお馴染みのジャーナリスト佐々木俊尚さんの最新刊。常に時代の流れをいち早くつかみ、新しい未来の形を提言してきた佐々木さんの最新刊です。はじめ佐々木さんが料理の本を出すと聞いたときは、趣味の延長線上で、軽いノリのエッセイ本かなと思いました。しかし、実際読んでみて、これは違うなと思いました。今まで出した本と切り口は違えど、『レイヤー化する世界』などと同様、明らかに今の時代感を先取りした、佐々木さんからの新たな提言だと感じました。

不安定で先の見えない時代のサバイバル術として、いかに幸福度を高めるかという考え方はこれから非常に重要になっていきますが、その回答の1つが、家めしのクオリティをあげる!ということなのだと思います。オーガニックでも、ファストフードでもない、シンプルで健康的な普通の家めしの質を高めるという発想と、その方法論がセットで提示されていて、なおかつその方法論が、とても斬新です。僕はけっこう料理本が好きでいろいろな人の本を読んでいますが、この本で紹介されている考え方ははじめてで、さっそく実践しようと思いました。興味のある方は書評サイトHONZで内容を確認できます。http://honz.jp/articles/-/40156 レシピもたくさん掲載されておりとても実用的な本です。


お薦めのマーケティング本

お薦めのマーケ本『 ウェブとはすなわち現実世界の未来図である 』

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株式会社インフォバーンの代表で「日本版ワイアード」や「ギズモード・ジャパン」など数々のメディア立ちあげを行っているコバヘンさんの新刊です。

テーマとしては、ウェブの今後と、社会に与える影響を考察したものです。シェアなど現在の潮流と、今後のテクノロジーの可能性について、わかりやすく整理されており、事例も豊富なので、クライアントに説明する際の参考になります。「キュレーターやプロの編集者という役割がこれからますます重要」、「サイエンティストとロマンティストがタッグを組もう」など、デジタルマーケティングに携わる人が気になるトピックが満載です。新書なので760円と非常にお買い得です。


ブランディング 音楽プロモーション

イケてるミュージシャンと宗教とブランドに共通する10の特徴

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昨日、日本人ラッパーAK-69の武道館ライブに行ってきました。インディーズラッパーの単独武道館ライブは日本初の快挙です!

AK−69

AK-69 武道館

インディペンデントのHIPHOPというマイナージャンルでここまでくる道のりを想像するだけで、ファンならずともグッとくるものがあります。

武道館はAKファッションに身を包んだファンで、上の席までびっしりでした。ライブは、AKの今までのキャリアと、険しい道のりが凝縮されたような素晴らしい内容でした。

本人出演で今までの軌跡を再現したドキュメンタリー風の映像と、ライブがシンクロして展開する構成で、ゲストMCなしの1MCで約3時間、最後までテンションの落ちない構成で、大成功だったと思います。今日ライブに参加したファンは更にAKへの想いを強くしたことでしょう。

多くの支持を集める宗教とブランドには共通の特徴があると言われていますが、これはイケてるアーティストにも、そのまま当てはまるなとライブを見ながら感じました。その共通の特徴とは、次の10つです。

1.連帯感 2.明確なビジョン 3.敵に打ち勝つパワー 4.感覚へのアピール 5.物語
6.雄大さ 7.布教 8.シンボル 9.神秘性 10.儀式

それでは、1つずつ当てはめて見ていきましょう。

1.連帯感
AK自身がアパレルブランドをやっていることもあり、参加していた人の大半がAKのブランドやオフィシャルグッズのアウターやキャップでHIPHOP系の服装をしていました。それ以外にも、名古屋、アンダーグランドHIPHOP、アウトロー、など複数の要素による強い連帯感が生まれています。

2.明確なビジョン
AKはライブ中に何度もアティチュード【attitude】という単語を口にしました。日本語に訳すと、態度、心構え、といった意味になります。生きていく上での哲学、メッセージがリリックの中にも強く反映しており、このダイレクトなメッセージがファンの心を捉えています。

3.敵に打ち勝つパワー
アスリートのように鍛えぬかれた肉体に、インディーズからマイク1本でのし上がってきたという実績が揺るぎない強さを感じさせます。

4.感覚へのアピール
ファッションリーダーとしてのカリスマ性と、Billboardの流行を取り入れたサウンドで、エンターテイメントとしての楽しさも押さえています。

5.物語
インディーズという不利な状況を逆に最大限活用して、ファンと一緒に1つずつ階段を登っていく物語を共有することで、深い関係性が生まれています。

6.雄大さ
2012年にはNYに拠点を移し、海外の有名プロデューサーとタッグを組むなどして、常に新しいことにチャレンジしていく姿勢を崩しません。

7.布教
地元名古屋を拠点に全国のクラブツアーなどで地道にライブ活動を行い、ファンを獲得していきました。また、AKのファンになった子が熱心な布教を行い、その彼氏、彼女も好きになるという流れも多いようです。

8.シンボル
HIPHOPの文化として、メジャーになることをセルアウトとして嘲笑するカルチャーが一部ありますが、インディーズで活動しているAKは、そういったセルアウトとは一線を画する存在で、ストリートからのし上がる現在の成り上がりを体現するシンボルとして、リスペクトを集めています。

9.神秘性
ビジュアルや露出の仕方をコントロールしつつ、プライベートな情報あまりを出さないことで、カリスマ性を保つことに成功しています。

10.儀式
AKの文字を示すハンドサインを会場全体で行うことにより、ファミリーとしての一体感とAKに対する憧れを強める効果があります。

こうやって見ていくと、あらためて凄いアーティストだなということがわかりますね。

情報が限られていて、ファンに与える情報をコントロールできた時代であれば、後付で、大人の人達がそれっぽいストーリーや、キャラクターをつくることでカリスマ性をつくることができたと思いますが、今の時代はすぐにネットで調べられて、「おまえ、ウソじゃんwww」と突っ込まれて終わりです。

もう、ホンモノ、真っ当なモノしか通用しない時代になってきています。もしくは、popのど真ん中を狙いにいくかですが、その話はまた別の機会に。

新人を仕掛けるときは、ミュージシャンの持つタレント(才能)を見極めて、上記の10項目においてどのようなゴールを目指すのかというのがミュージシャンのプロモーションにおける最重要項目なハズです。

しかし実際は、短期的な利益だけに目がいき、露出をどう増やすかがプロモーションの主眼になってしまっている。1,2回予算をある程度つけて、売れなかったら切り捨てる。そんなやり方では、制作者もアーティストもファンもハッピーにならないですよね。

最後ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、音楽に携わる人がみんなハッピーになるための仕組みは、1つのテーマとして、継続して考えていきたいと思います。いろいろとアイディアは温めていますので新しいプロジェクト等ありましたら、ぜひお声がけください!